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ヴェルの記事箱

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3週間でアニメ映画を103本観た感想

4月を振り返ると、インプットされた内容の多さに溺れそうになってしまう。



103本の内訳は

ドラえもん・・・・・・・43作品

クレヨンしんちゃん・・・30作品

名探偵コナン・・・・・・30作品

 

発端は友達が昔のドラえもん映画の話題で盛り上がっていたことだ。昔はこれらの作品を見ていたものの、有名な作品を人並みに見ていただけで内容を覚えている作品などほとんどなかった。そういった事も重なり、ドラえもんしんちゃんコナンといった日本を代表するアニメ作品映画の内容を中途半端にしか追えていないことに少し後ろ暗さを感じていたような気がしていた。

しかし、いわゆる子供向け作品として挙げられるこれらの作品を大人になって見るほどでもないのではないかという葛藤もあった。ただ、もし全ての作品を見ることができたのなら相当自分自身のインプット量に自信が持てるのではないかと考えた。

 

起(4月13日)

最初に視聴した作品は「ドラえもん のび太と空の理想郷」だった。

これが本当に神作品だった。

昔に見てからとうに忘れていたドラえもんのび太の友情を感じさせ、歴史好きでもありながら空の世界観が好きな自分に非常に刺さった作品だった。その上、子供向け作品と侮っていた僕をある意味裏切ったのは完璧な伏線回収だった。ゲーム好きとしてゲームのシナリオに深く触れている自分でも感動するようなスムーズなストーリー構成に圧倒された。

僕はドラえもんの映画を見ることを決めた。

 

最初からゴールは決まっていた。もちろん、全ての作品を視聴しきることである。

それから僕は目についた作品から視聴することにした。自分は、順番通りのような規則的に作品を追うというより、ある程度の自由度を持って作品を視聴するのが好きだと感じているため、目についた作品から視聴し始めた。これを受容してくれるドラえもん作品の懐の広さには深く感謝。どの作品から見ても問題ないような作りは非常に易しかった。

4日ほど経つとわさドラを見終わり、のぶドラの残りを埋めるように試聴を進めた。そして試聴を始めた約一週間後の4月21日に43作品全てを見終える事が出来た。

 

後からの考察

振り返って考えてみると、ドラえもん作品しんちゃん作品は非常に一気見に向いている性質が幾つもあるように感じる。まずは、

  • どの作品から見ても支障がない

これに尽きる。入口がどこでもいいため、気が向いた作品から順番に見ることができ、順序などの強制力といったものを一切感じることなく視聴を進められる。

  • 世界観が共通している

これは本当に見やすい。今回は「何をテーマにして物語が進むのか」について考えながら見ることで、違った雰囲気を毎回味わうこともできるし、無駄に労力を使うことがなく、サクサクと見ることができる。

 

さらに、ランキング表を作るというゴールが明確に定まっているために試聴がスムーズに行えたというのも大きい。

元々何かを評価したりするのが好きなタチなのでこのランキング表を作ることを目標に視聴した。このランク表の解説、自分語りもまた気が向いた時に行いたい。

 

後述

また、記事を最後まで書き終えてから振り返ったところ、どうやって三週間もの間に103本もの映画を見れたかの話を書くことを忘れていたのでここに記入する。

まず前提として「倍速」が最も重要だ。等倍速で作品を見るのがベストだが、限られた時間の中で多くの作品の内容を味わいたいと思っている自分にとっては、倍速をしつつ視聴をする方法がベストだった。

しかし、アプリによっては倍速がないPrime videoの存在などがあるため、苦戦することだろう。そこで活躍するのがGoogle ChromeSpeed Controlerだ。

宣伝ではないので内容は各自調べて欲しいのだが、このアプリを入れながらGoogle Chromeで再生をすると、Dを押せば+0.1倍速する事ができる。ちなみに上限はほぼない。そのため、昔の作品や内容の薄いシーンになるとここぞとばかりにDを長押しして3倍速視聴などによって爆速で視聴を行った。ちなみに試したところ内容を理解できる限界は3.5倍速〜4倍速の間だ。

とはいえ、面白いシーンやアクションシーンの際は少し倍速を緩めて視聴していたりした。つまり、場面によっては2.5倍速にしたり1.7倍速にしたりして見ていたことになる。実はこれは自分の性分にもあっており、この見方は普通の映画鑑賞では味わえない「自由度」を味わう事ができる。人によっては非常におすすめな見方だ。

デメリット

これのデメリットとしては、パソコンで見るという方法でしか視聴ができないという点があるが、自分にとってはパソコンで見るかiPadで見るかの選択肢しかなかったので、腰を少し痛めるぐらいのデメリットで視聴ができた。

しかし、映画の楽しみは人それぞれのため、各自に合ったスタイルで映画を視聴してほしい。ちなみに自分は、

  1. 作品の内容を理解したい
  2. ランキング表を作りたい
  3. 時間を有効活用したい

などの点を考えながら視聴していたため、すぐに爆速視聴に切り替えた。

倍速にすると内容が入ってこなくなるなどの欠点も考えられるが、結局等速でも倍速でも一年経てば細かい内容は忘れてしまう。今を生きている以上、倍速にして1日に7本見れる方がいいに決まってるのだ〜

ちなみにYouTubeも基本的には全部1.5倍速以上にして見ている。これで損をしているのか得をしているのかは分からないが、今の自分の生き方は割と気に入っている。

 

承(4月22日)

しんちゃん映画を見始める事を決めたのは、インターネットでの検索結果を見て運命を感じたからだ。

実はこの日に「ドラえもん のび太と地球交響楽」を観に行ったのだが、その際に帰ったらしんちゃんの映画を見ようか悩んでいた。何故なら、自分は昔からドラえもんよりしんちゃん作品の方が馴染みが深く、覚えている作品もしんちゃんの方が多かったので、ドラえもんの次に見るならしんちゃん作品にしようと心に決めていた。

しかし、ドラえもんを観たPrime videoではしんちゃん映画の配信がされておらず、続けて視聴することは不可能だった。そこで、映画が始まる前にその事を思い出し「しんちゃん映画 配信」で検索してみた。

そうしてみると、Abemaプレミアムならしんちゃん映画が見れることを知った。これは僥倖だと思った。何故なら、僕はお笑い関連のコンテンツを見ることも好きなので時々YouTubeでお笑い関連の動画を見るのだが、久しぶりにチャンスの時間の公式切り抜きを見たら面白さにプチハマりし、続きを見るために少し前にAbemaプレミアムに加入していたのだった。

そのため、帰宅したらすぐにパソコンでログインをし、しんちゃん映画を見る事を決めた。

見終えたのは4日後の4月26日だった。これは、ただ順調に映画を見続けた賜物だったように思う。しかし、この間にも1日5時間以上の勉強時間を毎日確保していたため、両立を意識しながらこの期間で見ることができたのは相当早かった方だと思う。

これの理由としては、ドラえもんやしんちゃんのこのランク表を友達とのLINEグルに送付したり、Xにポストすることで少し友達との話題が出来るのが嬉しくて余計拍車をかけたようにも思えた。

さらに、もう一つ大きな要因がある。それは、ドラえもん映画よりしんちゃん映画の方が自分の好みに合っていたということである。

 

ドラえもんしんちゃんのどちらが面白いかを決めるのは難しいことだが、主観で言うと間違いなくしんちゃんの方に軍配が上がる。その要因として以下のことが挙げられる。

  1. 野原一家」と「カスカベ防衛隊」の2軸でストーリーが組み立てられる
  2. 科学などに頼らない分、情熱(パッション)が強い作品になる
  3. 特に昔の作品は薄暗いダークさを感じることができ、奥行きが深い
  4. オリキャラはしんちゃんが惚れるような魅力的なキャラが多い
  5. 主人公以外でもシロやひまわりのように好きになるキャラが多い

特に①の「野原一家」と「カスカベ防衛隊」の2軸でストーリーが組み立てられるという事は非常に大きい。メインとなる軸を入れ替えたり、合わせたりすることでより深い奥行きの作品を仕上げることが出来ていると感じた。

しかし、欠点もある。それは、しんちゃんの映画は最近の作品になるにつれてどんどんつまらなくなっているという点だ。これは、どんどん子供向けの作品になっていると言い換えることも出来るが、最新の作品のクオリティには酷くがっかりした。

 

転(4月26日)

しんちゃん映画を見終わった4月26日。その日、矢継ぎ早に違うシリーズの作品を見始める事を決めた。最後の作品は「名探偵コナン」だ。

コナンを観ようと思い立った理由は幾つかあるが、その大きな要因の一つとして最新作の上映も大きく関わっている。上映から一週間ほどでコナンの映画を観に行ったという旨のポストを何個見たか分からない。正直僕は驚いた。コナン映画はこれほどまでに大きな影響力を持つ作品なのかと。

そのためすぐにAbemaプレミアムで視聴を開始した。しかし、コナン映画を見る上で一つ厄介な点があった。それは、ランダムな順番での視聴ができないという点だ。

コナン映画は、しっかりアニメとストーリーの流れが合っており、それを特に新キャラの登場で感じることができる。そのため、中途半端に新作から見てしまった場合は置いてかれるに違いない。そう考えて最初の作品から...

観なかった。最初に見たのは「名探偵コナン 11人目のストライカー」だった。何故なら、昔映画館で見たという印象が最も強く、内容を薄く覚えている作品のため、最初に見るにはもってこいだと考えたからだ。

その後、11人目のストライカーから絶海の探偵を視聴後、紺碧の棺まで戻って番号順に視聴し、沈黙の15分だけ残して世紀末の魔術師を視聴した。この見方には深い理由はないのだが、自分は昔の作品がどうも苦手で作画のせいで興味をなくしてしまいがちな性格のため、少しずつ刻んで摂取することで耐性をつけようとしたのだ。

その後、前の作品を全部見た後からは順々に見ていき、緋色の弾丸まで辿り着いた。まず驚いたのは、全く知らないキャラの活躍ぶりとそれによってあまりにも広がった展開の自由度だ。正直、安室透赤井秀一がどういった組織に属しているのかもほぼ知らなかったため、新鮮にコナン映画を楽しむことができた。

ここで一つの結論が出た。コナン>しんちゃん>ドラえもん の順で好きな作品だ。

これは完全に主観だし、ドラえもん映画も大好きな上で語るが、この順番で見たことによりどんどん新たな刺激を得ることができ、止まることなく視聴を進めることができた。

更に良かったのは、コナン映画が年々面白くなっているという事実だ。先ほど言ったように、キャラクターの量が多くなっていることにより展開の自由度が圧倒的に増え、恋愛要素や敵対要素なども新たな一面が見られるため、全く飽きることなく作品を楽しむことができた。

 

コナン好きのみ読んでね



そして、ハロウィンの花嫁まで辿り着いて視聴を開始した。暫くして、そこで松田という、元爆弾処理班の男の名前がキーになっている事を知った。なーんか聞いたことあるぞと思いつつ、Prime videoでコナンを検索したときに出てきた「警察学校編」のサムネに松田安室透が映ってる事を思い出した。

そのためハロウィンの花嫁の視聴をやめ、警察学校編の視聴を開始した。そこで、松田の性格や経緯を知り、ハロウィンの花嫁に戻り視聴をリスタートした。そうしたら、佐藤刑事松田のことを回想し想いに耽っている様子が描かれ、これまたなーんか知ってるぞと思い、「本庁の刑事恋物語」のサムネを思い出した。これはいわゆる総集編で、高木刑事や佐藤刑事を中心とした恋模様が描かれているのだが、恐らく松田もここに出るのだろうと考え、視聴を開始した。視聴後、ハロウィンの花嫁に戻ろうとしたのだが、他にも総集編が何個も作られていることに気づきそっちを先に観ようと考えた。

そこで見始めた「緋色の不在証明」に衝撃を受けた。普通の映画作品よりも一般回の総集編の方が明らかにクオリティで上回っているように思い感動した。前述したように、自分はコナンに登場する組織の関係図が思い描けていなかったため、ここになって改めて抑え直すことが出来たのだが、興奮のしっぱなしで疲れるほどだった。更に、この総集編というシステムは自分のようなライトファンにとっては神でしかないので続けてくれることを心から願う。

さて、総集編を見終わってハロウィンの花嫁に戻り、最後まで視聴することができた。残すは黒鉄の魚影(サブマリン)を残すのみとなったが、コナン映画にハマりすぎて、最後だしじっくり観ようと考えパソコンの前で神妙な気持ちで再生ボタンを押した。

神映画だった。最後に見るのに相応しい作品だった。何をとっても完璧な作品で惚れ惚れした。特に、新一と蘭の関係性にもどかしさを感じていた自分にとっては、灰原哀を中心にした作品は「まさにこれを待っていた」と感じるまでに心に刺さった作品だった。

 

結(4月30日)

改めてコナン作品を全部視聴できて良かった。

ということで今週末友達を誘ってコナン映画を観に行く予定。これらアニメ映画の話をする際に「あ、俺知らないんだよね。」と言う必要もなく、アニメ映画を純粋に楽しむ事が出来るようにもなるのは大きなメリットのように感じる。一方、一気見の大きなデメリットとしては、もちろん時間を使い過ぎる事だが、3週間で103本見ることも出来るし、案外始めてみれば人生が豊かになって得しかないと思った4月の最終日でした。